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腰痛で悩んでいる方の中には、腰痛コルセットを使用している方もいらっしゃいます。正しく使うことで驚くほど腰痛が楽になります。しかし、品物にも良いもの悪いものがあるのも事実です。また、腰痛のタイプによっても選ぶべきコルセットは違います。自分に合ったコルセットを正しく使うことで、効果は格段に上がります。
腰痛コルセットの目的
腹圧を上げることにより、背筋に掛かる負担を軽減することにあります。つまりは、腹筋の補強になります。
腰痛の大きな原因の一つである、腹筋を中心とした体幹筋力の低下により背筋に余計な負担が掛かることで起こります。腰痛コルセットは弱った腹筋をベルトで絞めることが目的です。
腰痛コルセットは背筋を直接的に支えるものではありません。
おすすめの腰痛ベルト(コルセット)
腰痛ベルト(コルセット)は基本として、補強ベルトのある2本タイプを選択してください。1本タイプでは疼痛緩和に効果を発揮しにくくなります。その中でも医療用で用いられ、ネットでも手に入る品物をピックアップしてみました。
日本シグマックス社マックスベルトme2
ベルトの素材が程よい硬さでベルト幅も骨盤と腹圧を上げるために理想的な幅があります。
補助ベルトの自由度もあり、機能として十分満たします。
日本シグマックス社はザムスト(ZAMST)というスポーツ用のブランドも展開しており、サポータメーカーとして信頼度は抜群です。
アルケア社サクロアクティブDX
ベルトの素材がしっかりしており、マックスベルトほど幅はありませんが、骨盤をしっかり固定できます。
補助ベルトを側腹部を覆うように巻くことで、腹圧をしっかり上げ腰の安定感が得られます。
腰痛コルセットには、いくつかの種類があります。
・体幹装具
病院で処方されることが多く、装具となると既製品ではなくサイズをオーダーメイドで作ることが一般的
価格は保険を適応して数万円になります。
日常生活を行いえるレベルの腰痛では、逆に日常生活に支障を来たすほどの固定力があり、一般的ではない。
・腰痛ベルト(コルセット)
骨盤と腰椎部を固定する柔軟性と適度な固定力があり、日常使用に適した腰痛コルセットです。腰痛コルセットのスタンダードな形であり、多くの腰痛患者さんに適しています。
価格は3,000円~10,000円程度が多く、整形外科でも保険適応にて処方を受けることも出来ます。
ベルトが2本タイプのものとベルトが1本タイプのっものがあり、使用状況により選択します。しかし、基本的にはベルトが2本タイプのものでないと効果がみられにくいのも特徴です。
・骨盤ベルト
名前の通り骨盤を固定することが主な目的で、日常生活の使用に適しており、素材は基本的には柔軟性がありしゃがむなどの動作にも出来ます。骨盤に問題を抱えている方に適していますが、ときには腰痛ベルト(コルセット)の代用にも用いられます。
価格は2,000円~5,000円程度が多く、腰痛ベルトの次くらいに品ぞろえがあります。
骨盤ベルトを固定するために、股関節の動きに直接的に影響を与えます。そのために、各社から出ているものの多くは、ゴム製のものが多く、ベルト幅も5㎝~10㎝程度の細めになります。ベルトは1本タイプがほとんどです。
腰痛ベルト(コルセット)のメリット
・痛みを軽減
・腰部の安定感
・患部を安静に保てる
・ギックリ腰予防
腰痛ベルト(コルセット)のデメリット
・腰部に可動制限により姿勢を変えにくい
・蒸れやすい
・長期間の使用で筋力低下
・普段の服が着れなくなる
などがあります。これらは、使用状況や使用環境により変化があります。
腰痛コルセットの正しい装着位置
ベルトは骨盤を絞めるようにとめ、補強ベルトで腹部を絞めて下さい。それにより、骨盤と腹部の固定が出来腰痛ベルトとして理想的な状態となります。
まとめ
腰痛コルセットは、腰が痛い際に使用しますが、説明書を読み正しく着用することで驚くほど痛みを軽減します。
購入される際は、必ず試着してご購入下さい。試着なしでは購入しないでください。アドバイスを受けることのできるお店や病院・治療院で購入することをお勧めします。また、製品を選ぶ際に高額の商品が良いものとは限りません。実際、高価だったと言われ見せて頂いたコルセットが患者さんの目的に合わず、症状の軽減に繋がっていないものもあります。素材も硬すぎるもの柔らかすぎるものも存在します。専門家のアドバイスを受け購入されることをお勧めします。
当院でも取り扱いがあります。ご相談下さい。