本日は、初めて来院の患者さんです。
患者さんの訴えは、
ここ半年ほど肩こりがひどく、頭痛も頻繁に起こるそうです。
当院では、凝りを酷く感じる部分の確認をして、範囲を絞れるようであれば、部位を特定します。
しかし、肩こりの場合は漠然とした場所の特定しかできない事も、少なくありません。
今回は、範囲が広く感じていらっしゃる様で、ピンポイントでの場所の特定ができませんでした。
よくある事なので、全然問題ありません。
このような場合でも、施術中に特定されることもあります。
それ以外の、手の痺れや筋力を確認しました。
特に異常は見られません。
引き続き、頚部の可動域を確認します。
首の動き具合の確認と言った方が解り易いですね。
首の動きは、問題ありません。
患者さんも異常を訴えていませんでしたし、
私から見ても可動域に制限は見られませんでした。
その後、ベッドへ移動して頂き、検査に入ります。
最も重要視するのが、頚椎の状態確認です。
私は、筋肉だけの問題で、凝りが起こるとは考えていません。
必ず、それ以外に別の原因があると考えます。
実際に、この患者さんもそうでした。
頚椎の可動域に左右差がみられ、高さにより痛みを訴える部分がありました。
この検査は、私が手で頚椎の硬さや柔らかさの柔軟性を確認します。
先ほど、問診時に確認したときには、首の動きに異常はありあせんでした。
しかし、ベッド上で確認すると、異常が見られました。
これも、よくある事です。
頚椎は7つの骨が協力して、動きます。
数個の関節に問題があっても、動きに異常がみられないことがあります。
他の関節が代わりに動くためで、患者さん自身は異常を感じずにいられます。
必要に応じて、気の流れも確認し、施術方針を決定します。
今回は、頚椎の関節可動域の改善を主な目的とした、
施術を行っていきます。
施術方針さえ決まれば、後は施術です。
当院での鍼灸治療は、原則全身へ施術していきます。
今回は、腰から始めることとなりました。
「首の症状なのに、腰から?」
と思われる方も少なくありませんが、
肩こりと言っても、肩だけを施術していても、
症状の改善が良くありません。
原因は頚椎である首にあっても、
広い範囲からの施術が効果的です。
ベッド上にて東洋医学を用いた鍼灸施術を行いました。
患者さんの身体を確認することで、状態の改善度を知ることができます。
今回は、大方の症状の改善がみられる状態となりました。
頭痛も症状の改善に伴い解消されやすいため、
特別な頭痛の鍼は入れておりません。
頭痛の鍼を入れなかったののは、鍼の本数が増えると、
身体に負担となろます。
必要な場合を除いて、省きます。
特に肩こりからの頭痛は、肩こりの問題が改善されるだけでも、
頭痛が軽減すためです。
施術後は、寝方や座り方などを説明をさせて頂きました。
肩こりの場合は、基本的には症状がみられたときに来院をお願いしております。
今回は、患者さんのご希望もあり、後日の予約を取らせて頂きました。
現状維持を含め、定期的な施術は理想形です。
今回の施術は
施術名(治療名):はりきゅう治療 初診料:1650円 施術料:3850円 合計:5500円
でした。
当院では、東洋医学を元に鍼灸治療を行っております。
鍼灸治療は、基本的には全身に行います。
※症状が極端に強い場合は、局所になります。
特に首に力を入れております。
首や肩でお困りの方はぜひご相談ください。