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腰痛と一言で言っても実は、タイプがあり治療にも違いがあります。
腰痛を改善するためには、まず自分がどのタイプの腰痛であるかを知る必要です。
症状がどこから起こり、どのような状態かを知って頂き、今後の参考にして頂きたいと考えます。
腰痛を判断する要素
- いつから(発症の時間・時期)
- どこが・どの部分が(症状の場所)
- どの様に・どんなふうに(症状の感じ方)
- どんなときに(症状が強くなる・弱くなる動きや姿勢)
- 腰痛以外の症状(足の痛みや肩の痛み・糖尿病や風邪や体調不良・便秘など、その他多数)
腰痛にしても肩こりや膝の痛みにしても、どこが悪いかを知ることで治療法を変える必要があります。
いつから(発症の時間・時期)
いつから症状があるのか?以前からあるのであれば、症状が段々強くなっているのか、変わらないのか、弱くなってきているのか。
どこが・どの部分が(症状の場所)
腰のどこが痛いのか?もしくは、お尻や脚に背中に症状がないのか?
どの様に・どんなふうに(症状の感じ方)
痛みと言っても、激しい痛みや重い痛みや怠い痛みまたは鋭い痛みがあるのか?痛みだけではなく、しびれや不安感があるのかどうか?
どんなときに(症状が強くなる・弱くなる動きや姿勢)
動いたときに痛いのか?動くときでも歩くときや立ち座りや階段を上るときに痛いのか?また安静時に痛みが強くなる腰痛もあります。
腰痛以外の症状(足の痛みや肩の痛み・糖尿病や風邪や体調不良・便秘など、その他多数)
腰痛から便秘がおこることもありますし、風邪を引くと症状が余計に強く出ることや他の疾患が原因で腰痛を発症することなど様々な影響があります。
腰痛のタイプ
どこの問題で症状がみられるのかの原因部位を指します。
筋筋膜性腰痛
主に筋肉に問題をおこすことで症状がみられます。症状の特徴は、左右差がみられることが多く、動いたときに痛みが強くなり、安静時でも徐々に症状が強くなることもあります。
椎間関節性腰痛
腰椎部でも痛みで、関節炎や靭帯損傷を含めます。症状の特徴は、中心部での痛みが主で、痛みの強弱が少なく、症状が長く続き易い傾向があります。
仙腸関節性腰痛
骨盤の後ろにある仙骨と腸骨との関節部での痛みです。屈んだりしても痛みは少ないが、歩くことや重心移動で痛みがみれ易い傾向があります。
腰椎症
腰椎の退行性病変です。腰椎の変形や腰椎椎間板の変性でみられます。年齢が高い方の慢性腰痛に多く、直接的な症状より間接的に症状を出しやすい疾患です。一般的に「腰が強くない」と言う方は少なからずみられるものです。
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎部での衝撃吸収材である、椎間板の変性により位置異常がみれます。神経症状がみられ易いのですが、無症状の方も多く、他の腰痛と鑑別診断が難しいのも特徴です。
腰椎すべり症
腰椎と腰椎の連続性が損なわれ、腰椎が滑っている状態です。先天性であったり、腰椎の骨折や変形性腰椎症でみられます。すべりが強くなることで、脊柱管狭窄症に至ることもあります。
腰椎圧迫骨折
腰椎が潰れるように骨折をおこします。主に高齢者に多くみられますが、転倒や転落により若年者でもみれることがあります。
上記が腰痛でみられるタイプと疾患です。主に上記の2つが多くみれますが、腰椎症は長年の慢性腰痛を抱えている方に多く、上記の2つを併発しやすい疾患でもあります。
治療の選択方法
タイプを知ることだけでは、治療法の決定には至りません。それは、「腰痛を判断する要素」がタイプを判断するだけでもなく、相乗的に治療法の選択に至ります。複合的に判断し、治療法の決定に至ります。
まとめ
テレビやサイトの治療法は、治療法の一つの方法です。すべての人に当てはまる訳ではなりません。専門の治療院や病院にて、自分に合った対策をご指導いただいてください。施術と日常生活の指導を含めいて治療となります。通院を重ねることで、治療は変化することもあります。状態により必要な治療が違います。腰痛=ストレッチばかりではなく、安静が良い場合もあります。腰痛=温めるが全て正しい訳ではありません。冷やすことが必要な場合もあります。是非、カスタムメイドされた治療をお受けいただければと考えます。