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【首専門の接骨院が解説】むち打ち症と後遺障害の正しい知識と対策

交通事故後によく見られる「むちうち症」。これは首の捻挫や筋肉、靭帯などの損傷によって起こるもので、交通事故外傷の中でも非常に多く、誰にでも起こり得るケガです。しかし、「むちうち症」は、時間が経ってから症状が現れるケースも多く、適切な治療を怠ると、後遺症として長く残る可能性があります。

特に首の構造は非常に繊細であるため、症状が慢性化しやすく、「治療しても治らない」と悩まれる方が少なくありません。首専門の接骨院として交通事故治療に携わる私たちは、専門性を生かし「むちうち症をいかに後遺障害にしないか」が何より重要であると考えています。

後遺症と後遺障害の違いを理解する

「むちうち症が治らない」「ずっと首が痛い」といった状態は“後遺症”と呼ばれます。しかし、それがそのまま“後遺障害”と認定されるわけではありません。

ここで大切なのは、後遺症と後遺障害はまったくの別物だということです。
後遺障害とは、医学的・法的に「身体機能に制限・低下などの障害が残った」と証明された状態を指します。つまり、ただの「痛み」や「だるさ」、「めまい」「吐き気」といった自覚症状があるだけでは、後遺障害としては認定されないのです。

「痛い=認定される」は大きな誤解

「むちうち症で首が痛い」「日常生活がつらい」…それだけで後遺障害認定が受けられると考えてしまうのは、大きな誤解です。実際に、後遺障害認定が通る確率は全体のわずか2%程度。これは、症状があっても機能障害が医学的に認められなければ認定されないという厳しい現実を示しています。

申請したからといって「ラッキーで通る」ようなものではなく、通るべきものが通り、通らないものは通らない。それが後遺障害認定の現実なのです。

機能障害とは何か?

後遺障害として認められるには、「機能障害」が客観的に証明されている必要があります。例えば、

  • 頚椎の可動域が著しく制限されている

  • 神経学的な異常が検査によって確認される

  • 筋力の著しい低下が見られる

といった明確な根拠が必要です。

そのため、「首が痛くて仕事に集中できない」「肩が重くて眠れない」といった訴えがあっても、画像診断や検査で異常が出なければ、後遺障害としては評価されません。

認定を目指すより、認定のいらない状態へ

後遺障害認定を目指す方も多いですが、本来目指すべきは『後遺障害にならないこと』です。

そのためには、事故直後からの早期かつ専門的な交通事故治療が不可欠。当院のような首専門の接骨院では、むちうち症に特化した施術とリハビリを通じて、後遺症が残らない身体づくりを徹底的にサポートしています。

痛みだけに注目せず、関節の動きや神経系の働き、全身のバランスまで含めた多角的なアプローチで、後遺障害につながる要素を根本から改善します。

誤解が生む落とし穴に注意

後遺障害認定に関して、「とにかく症状を訴えれば通る」と考えている方もいますが、それは大きな落とし穴です。症状があっても、医学的に証明できる“機能障害”がなければ認定は下りません。

この誤解があると、必要な治療を怠ったり、間違った方向に力を入れてしまう可能性があります。重要なのは、専門性のある医療機関で、正しい評価と適切な治療を受けること。

まとめ|後遺障害を防ぐには、事故直後の行動がカギ

むちうち症は、軽症に見えても放置すれば後遺症として長く苦しむことになります。そして、それが後遺障害として認定されるかどうかは、「機能障害」が明確にあるかどうかにかかっています。

交通事故に遭ったら、まずは首専門の接骨院へ。

当院では、交通事故治療の経験が豊富なスタッフが、丁寧な評価と施術であなたの回復をサポートします。

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