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西洋医学と東洋医学

西洋医学とは、西洋で発展した科学的根拠に基づく医学。
東洋医学とは、中国を中心に長い歴史から経験を基に体系づけられた医学。

肝心火肺腎

五臓

この2つ医学には、違いがあり特徴があります。

西洋医学は、病状に対して的確な治療法を選択して、投薬や外科的処置を行うことで、的確に治療を行うことができます。科学的根拠に基づくため、説明も明確に体系付けられているため、多くの医師が実施することができる。反面、科学的根拠を確立するためには、莫大な費用と時間を必要とします。治療に対しても、莫大な費用を要する場合が多い。日本は健康保険制度が充実しているために、実際の費用からみると安価に治療を受けることができます。

東洋医学は、全身状態を治療することで、今ある症状を改善へと導きます。古来からの経験が体系づけられた四診を基に病状を判断するため、施術者の技量が結果に左右されます。治療自体は、安価に実施することが機材も西洋医学に比べると少なく行うことができます。日本では健康保険の適応が一部のため、自由診療では症状によって、安価にならないこともあります。

西洋医学と東洋医学の病への考え方を説明

西洋医学は風邪を引いたら、細菌やウイルスや退治することで改善させる。
東洋医学は風邪を引いたら、身体が弱ったためで、免疫能力を高めことで、改善させる。

西洋医学は病を詳細に分析し解決策を見つけ出すのに対して、東洋医学は身体が健康になることで、病への解決策をみつけるのです。
古来からの東洋医学では、実は西洋医学で言う「病」という認識がありません。身体の変調を示す「証」という概念がありますが、これは「病」とは全く違う概念です。

この「証」と現在の身体の状態を示すもので、風邪の方が何人かいらっしゃっても「証」は違うことも良くあります。つまり、免疫力が落ちる原因は人によって違うということです。疲れが貯まって免疫力が落ちたのか、寒いところに長い間いたことで免疫力が落ちたのか、という違いです。

鍼灸治療で東洋医学を元にした治療の考え方

「証」をたてて、治療を進めるわけですが、実際の治療現場では「証」への治療だけでは、症状の改善に時間がかかります。そのため、症状を直接的に抑えるための治療も混ぜながら行います。そうすることで、症状の改善を実感しながら身体を健康に向かわせます。

東洋医学を元にした鍼灸治療の魅力

症状があっても、病院で検査をして異常が見つからなければ、治療が始まりません。診断が出ても経過観察を行い様子をみることも珍しくありません。
身体に感じる症状が全て、今の医学で説明できるわけではありません。
そんな中、東洋医学は健康になるための医学ともいえるため、身体を健康にすることで、今ある症状を身体を健康にすることで、改善させようとすることが目的となります。
副作用も少なく、身体への負担が少ない治療です。

鍼灸治療=東洋医学ではない

はり治療は東洋医学を元に行われていると考える方も多いと思います。しかし、日本での鍼灸治療の多くは、西洋医学を元に行われています。トリガーポイントや筋膜リリースなどここ最近耳にする治療法は、東洋医学ではなく、西洋医学をベースに鍼治療を行います。鍼やお灸を道具として、患部、治療点に刺激を与えるために使われています。
鍼灸の国家試験に合格するためには、東洋医学の知識は必須で、鍼灸師であれば全員が学んでいます。しかし、東洋医学を実際に治療に取り入れる段階で、理解と効果を実感できな鍼灸師が多く居るのも事実です。
そのため、科学的客観的な西洋医学の知識を元にした方が、人にも伝えやすく、説明もし易いので臨床の昨今の臨床の現場で主に利用されています。

実際には、東洋医学と西洋医学のハイブリット治療が最も多いと感じます。私も患者さんによっては、ハイブリットで治療を行っております。
患者さんに効果をどの手段で実感してもらうかなのでどれが正しく、どれが誤っているかではないと思います。しかし、日本の鍼灸治療の現場では、西洋医学優位に治療が行われていることは事実です。鍼灸治療=東洋医学ではないこと言わせて頂きます。

まとめ

西洋医学と東洋医学は、どちらがいいか?では、なくどうやって今ある不調を改善したいか?だと私は考えます。東洋医学で何でも治すという考え方もあるにはありますが「今の症状なら鍼灸治療でみてもらおう」「この症状なら病院へ行こう」と言うように、使い分けをすることが大切だと考えます。
当院でも、症状によっては病院へ行かれることをお勧めもします。現状ならどちらの方が向いているかを常に考えてもいます。
東洋医学では「未病」という考え方もあります。病気ではないが、健康な状態でもないことをさします。強い症状がみられる場合は、鍼灸ではなかなか対応しきれないこともあります。そのためにも健康を維持する意味でも東洋医学を利用して頂ければと考えます。

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